姉さん事件です②「トラブル〜運転手vs中国人〜」

heihei22005-07-05

 ホテルでちょっとした事件…

 中国人夫婦のお客様に、近くの美味しくて安い回転寿司のお店を教え、終業の時間を過ぎていたので裏の控え室へ帰ろうとホテルの裏口を歩いていた時、タクシーの運転手から声を掛けられた。
 「何?何!?」と思って振り返ると、運転手が中国人の乗客ともめている様子…よく見ると先ほどのお客様だった。その夫婦に話を聞くと、どうやら近くのお店よりも徒歩30分の本格的なお寿司屋さんに行きたいのだが、場所をタクシーで15分の遠い場所と勘違いし、タクシーの中で徒歩30分と知ったその中国の方はタクシーを降りたがっていた。
 一度乗せたので初乗りの600円は払ってもらうと言い張る運転手…そしてたった少ししか乗っていないのに(ホテルの正面玄関から20メートル程…)お金を払うなんておかしい、という中国の方との意見が対立していた矢先に私がちょうど裏口から出てきたという流れでいきなりのトラブルに自分自身も困った。
 確かに一度乗ってしまったら払うのがマナーだと思う。だがたったホテル内を20メートル走って中国の方も申し訳なさそうにしているなら運転手も今回ばかりは勘弁していただけないかな…とも思った。話はだんだんエスカレートし、「絶!対!に!払ってもらわなきゃ困る!」と言い張る英語が一言も話せない運転手と「なぜ払わなきゃいけないの!!」と言い張る日本語がほとんど通じない中国人夫婦の間に立ち、お互いの言いたいことを英語と日本語に訳してお互いに伝えた。
 結局、15分ほど色々と話し合い、「言っても言っても払わないなら時間の無駄だからもういいよ」ということで、運転手は自分の口ではとても言えないような暴言を吐いて、タクシーは去っていった…
 今回思ったのは、タクシーの運転手や中国の方に、言ったことをそのまま日本語や英語に訳してはいけないということ。そこが一番難しく神経を使った。話の途中に相手を怒らせてしまうようなフレーズをお互い言っており、もちろんそのまま伝えてしまうと問題がかえって悪化してしまう。まして、せっかくの旅行を台無しにしたくはない。もちろん暴言は訳さずに、「今回は払わなくていい。」と言っていましたよ、と伝え、運賃を払わずに済んだ中国人夫婦は私に感謝した。
 もちろん、「タクシーに乗ったら払わなければならないので、これからは気を付けてくださいね!」と軽く注意を促し、突然のトラブルは終了した。
 外資系航空会社でよくある機内通訳(IFSR)というお仕事でも客室乗務員と乗客の間に立ち、相手に当たり障りの無いように訳す能力が求められていると聞いたことがある。本当に大変そう…
 
 7月に入り夏も本番を迎えます!!定期試験を乗り越えれば夏休み!!頑張っていきましょう!!!

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